Development Digital School Healthcare Room

教育機関における保健室は、コロナ禍で利用者の急激な増加、さらには生徒が抱える複雑な課題に限られたスタッフで対応することを余儀なくされた。また、教育指導要領の変化に伴い、これまで優秀ともてはやされていた層が、全く別の基準から評価されてしまい、劣等感を覚えてしまうといった事例も発生している。このような、これまで感じることが少なかった悩みや考え方を持つ生徒が増加傾向にある。

そこでこれらの喫緊の課題に対して、保健室スタッフを増やすような応急措置的な対応に加え、VRや生成AI、IoTといったデジタル技術による革新的な解決にチャレンジするため、立命館守山中学校・高等学校をフィールドに、学校内の保健室の存在意義をデジタル技術によって問い直す「デジタル保健室」の開発・実装を行っている。

2022年度にはVRを活用したオープンキャンパス「メタモリ」を実施しており、2023年度には協力企業提供のAIやChatGPTなどのパッケージ化された生成AIの利用を通じ、デジタル保健室実現のための予備実験を進めている。

これらの取組から発展し、他の学校へ応用可能なパッケージとなる「デジタル保健室」の実現を本研究では目指す。

PAGE TOP